上から詰められると堪えてしまうお年頃
昔は直属の上司から詰められても、「ウッセーなゴタゴタ言わず黙って見てろ!その内 …… だからな!」と腹の中で思っていて、ある意味、面の皮が厚かった時代もあったが、ここ 10 年はそんな強気なことは言えなくなって来ている。 そもそも部下を正さねばならない身だから、人から正されて良い立場ではないし、現場から離れた今は対顧客で実績をあげられるシーンは無く、上層部の意向にいかに応えられるかを問われる位置にいるから。 詰められた相手以外からの評価によっていくらでも挽回が効いた管理職以前と、意思決定のラインの中で、上層部の期待に応えることによって評価される今は違っていて、だから上から詰められるとかなり堪える。 なんだか窮屈な感じ。 この窮屈さは何だろう? ウッセーな!、面倒くせぇ!って思っても、その要求に応えられなければ、評価は上がらないどころか維持すらできない。 それじゃ困るから、ウッセーな!、面倒くせぇ!って思っても渋々やる。 「それで給料貰って食っているのだから当たり前だろ」って言われるだろうが、 30 〜 40 歳代前半の頃と比べると、納得感無く働いているし、今は逃げ場がない。 そう、逃げ場が無いんだ。 だから働いていて窮屈な感じ、何かに抑圧されている感じが拭えないんだな。 あぁ … この居心地の悪さは、逃げ場が無いからなのか。 やっと分かった。 50 歳を超えた会社員って逃げ場、言い換えると迂回路がないんだよ。 現場の頃は、向いてないなとか、上司と折り合い悪いなとかあれば、別部署にトレードに出され、そこで頑張れば、いくらでもやり直しが効いたけど、管理職の今は駄目だったら降格されて終わり。 上から与えられた課題をクリアしない限り先に進めないし、クリアできないとそこで行き止まりになって、やがて疲弊し、モチベーションを失い腐って行くし、いつまでもクリアできないと外されて終わり。 そんな感じなのだろう。 確かに、昇進がとまり、何をやっても評価されないと思い始めたころから、閉塞感だったり、居心地の悪さを感じ始めた。 この辺りから自分は迂回路を無くしていたんだなと思う。 いや、厳密に言えば会社を辞める迂回路はあるのだけども、「生活できるのか?」という不安から、会社を辞めることを迂回路として見ることが出来ずにい...