老害のハードルがどんどん下がって来ている件について


コンビニで立ち読みした週刊SPAに、「老害グレーゾーンの実態」って記事があった。


この記事によれば、「励まし」、「ノウハウの継承」、「スケジュールの管理」なんて行為も、やり方次第によっては老害認定されかねない、グレーゾーンに当たるらしい。


放送作家である鈴木おさむ氏の著書「仕事の辞め方」をキッカケに世に広まったソフト老害という言葉や、それに類似するマイルド老害という言葉など、最近は老害という言葉を頻繁に耳にする。


老害って言葉自体は昔からあったが、これほど頻繁に使われるようになったのはいつぐらいだろう。


自分がこの言葉を意識するようになったのは、ここ10年くらいで、10年前は、まだまだ自分達よりずっと上の世代を指す言葉だった気がする。


実際、老害と言う言葉は、企業や政党などで、中心人物が高齢化しても実権を握りつづけ、若返りが行われていない状態を指すものらしいが、最近の用法を見ている限り、若年者に対し、上から目線でものを言い、その行いが鼻につく年配者までも、十把一絡げにするような使われ方のようにも思える。


週刊SPAの「老害グレーゾーンの実態」の記事の内容に照らし合わせれば、若者に対して偉そうに「励まし」、「ノウハウの継承」、「スケジュールの管理」をしていた在職中の自分は、きっと老害以外の何者でもなかったはずだ。


だが、そんな自分だって極普通、どこにでもいる中間管理職に過ぎなかったと思っている。


今現在、企業の中にいて、部署・チームを預かる部長やリーダーも同じだろう。


ただ、ここまで老害認定のハードルが低くなった最近は、何かとやりにくくて仕方がないだろうね。


だって、「励まし」、「ノウハウの継承」、「スケジュールの管理」なんて中間管理職の仕事そのものだから。


やらなければならないけど、やり方を間違えると老害認定されてしまう。


そんな状況に置かれた、今の中間管理職には同情を禁じ得ない。


俺ならどうする?


多分開き直る。


甘んじて老害認定を受けるだろう。


やり方うんぬんの問題以前に、中間管理職であれば、下から正論を言って来られても、必ずしも上を通せないだろうし、上から無理めの目標を課せられたら、それを踏まえた目標設定せざるを得ないし、場合によっては、上に阿ることだってあるのだから。


下からの老害認定が嫌でも、そうせざるを得ないだろうからね。


老害認定止む無しなのだから、良かれと思ってやっているソフト老害認定なんて、避けようが無い。


パワハラ上司にはなりたくないが、老害上司になるのは仕方がないと思ってしまいます。


まぁ、こんなこと思っても、もう会社辞めちゃったからな。


部下なんていないしね。


精々家庭内で、自分の意見を押しつけたりして、家庭内老害認定されないようにとは思いますが、自分的には今更な話しでしたね…


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