日本の放送メディア・エンタメ業界はそろそろ限界?


2023年末に急に出てきた吉本関連のニュース。

 

週刊文春に対して、結構強気な対応を見せていたものの、理由はどうであれ今日には無期限休養の発表となった。

 

思えば2023年は吉本だけではなく、ジャニーズ・宝塚の問題等、日本のエンタメ業界が大きく揺れた1年だったな。

 

何れのケースも何年も前から根深く燻っていた問題が、2023年に急に燃え上がった感じがするのだが、「なぜ急に?」とも思う。

 

コンプライアンスに対する締め付けが厳しくなったから?

 

いやいや、昔は公の場に露見しなかった、露見させなかっただけで、してもメディアがスルーしたから、火の手が上がりそうになっても燻った状態まで抑えられたのだろう。

 

ところが最近はそうも行かなくなった。

 

何故なんだろう?

 

その理由は、起こった問題を露見させない(してもスルーする)ことがもう出来ないからだろうね。

 

個人的には放送メディアの凋落がそこにあると思っているんだ。

 

雑誌系も含めたネットメディアが、露見した問題を記事にして燃料を投下し続けるので、露見させたくない問題を燻りに戻すことが出来ないまま炎上し続ける。

 

そうなると放送メディアだって採り上げざるを得ないから、起こった問題の炎は鎮火しないどころか火災旋風みたいになっていく。

 

以前であれば、唯一力を持つ放送業界のメディアがスルーすれば、時間の経過と伴に、起こった問題の影響は減衰して行き、やがては鎮火することになった。

 

でも、もうそう言った力は放送メディアに無いし、ネットメディアが比肩する影響力を持ったって感じなんだろうね。

 

おまけに、放送業界に莫大な資金が集まっている時代だったら、そこでの甘い汁を吸える人達に対し「甘い汁が吸えなくなるから黙っていろ」、「甘い汁が吸えなくなるから余計なことはするな」という力学が働くが、もう今は甘い汁が減っているので、それを吸える人が少なくなっているし、甘かった汁がそもそも微糖になってしまっているんじゃなかろうか?

 

ネットメディアに対する放送メディアの相対的優位の喪失と、そこに集まる資金の減少が、放送メディアで強かったエンタメ企業の負の側面を露見させている。

 

そういう構図だと自分は理解しているが、実際はどうなんだろうね?

 

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