退職を決意できない人達に有りがちだったこと

急遽追加が入った会社関係の飲み会も、今日でひとまず終了。


いろいろな人と話しをしたけど、飲み食いした人の大半が40-50歳代と言うこともあり、「どうしたら会社辞められるんですかね?」って質問が結構多かった。

その答えとしては、「人生の三大費用である住宅、教育、老後資金の内、住宅と教育は目処がたちそうだから」という感じで返していたんだけど、それを聞いた人の内、少なく無い人達が住宅資金の部分に反応した。

「ウチはこれからだからなぁ」という反応だ。

聞けば、いずれも転勤経験者で、採用地に戻るまで一定期間補償される、借り上げ社宅の補助を受けて、賃貸住宅に居住する者達だ。

若いうちは、ワンルームを借りるのがせいぜいなのだが、年次が上がり役職が付いたり、家族持ちになると補助額もグッと増える有難い制度で、人によっては、採用地以外に転勤になり、その制度の適用期間中に、また別の採用地以外の拠点に転勤になるような者も結構いて、その間ずうっと借り上げ社宅制度の恩恵を享受している者もいるのだ。

いつまた別な勤務地に行かされるか分からないから、家なんか買えないし、その制度が適用されている内は、住宅を買う気になれないのはわからないでも無い。

そんな人達が、40-50歳代になって、住宅の確保がこれからだから会社を辞められないと躊躇しているのだ。

補助の大きい借り上げ社宅制度の適用期間中に、いずれ購入する住宅の費用を確保していれば、何ら問題ないのだが、そこまで先を見越せる人はほとんどいないでしょう。

あればあるだけ使ってしまうのが人間の性ってもんです。

その結果、役職定年の時期が近づいたあたりで、住宅を確保していないから会社辞め辛いと感じてしまうのだと思う。

借り上げ社宅は社員に優しい制度だと思うけど、結果的にそれに依存してしまい、会社を辞められない人を生み出しているという点も否めないのではないか?

薬みたいなもんだな。

だから、借り上げ社宅制度を利用している人に言いたい。

そこで浮いた資金は、将来住宅を取得するためのものなのです。

それを使ってしまうと、50歳前後で身動き取れなくなる可能性があるのです。

「そこで浮いた資金は大事にしましょう」と声を大にして言いたいのです。

自分もこの制度を利用できた期間があったけど、若い時分だけだったから、そこまで依存することはなく、結果的にそれが良かったのかもしれない。

そう考えると、早期退職する場合、借り上げ社宅制度ってのは諸刃の剣になりかねない。

いろいろな人と話しをして、そう思いました。

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