群れの中の順位をめぐる駆け引き


若者の悩みを聞く機会あり。


なんでもクラスの中心メンバーとの関係に悩んでいるとのこと。


露骨な嫌がらせこそないが、そいつのことを見てヒソヒソと話しながらニヤついたり、発言すると鼻で笑ったり、必要があるのため話しかけても、会話が成立しなかったりと陰湿な対応らしい。


どうすれば状況を改善できるかを悩んでいて、相談されたって訳だ。


相談してきた者には可哀想な話しだが、彼らは変えられないし、これからも同じことをするだろう。


チンパンジーや日本猿、オオカミ等の群れで生きる動物は、群れの中での順位に敏感だ。


人間だって同じ。


群れで生きる動物に変わりはない。


だから、自分達が上位にいるために結託して他者を潰したりなんてことはザラにある。


自分達以外には下位であるとレッテルを貼ることは彼らの常套手段だ。


ヒソヒソと話しながらニヤついたり、発言すると鼻で笑ったり、無視をしたりなんてことは、レッテル貼りの一種みたいなもんだ。


場合によっては下位同士を意図的に争わせ仲違いさせるなんてことだってする。


厄介なのは、これらが人間の本能による行動ってことなんだ。


群れの中の順位付け、世に言うマウンティングという行動を当たり前のように行う者は少なくない。


やたらと支配的に振る舞う奴は、其れこそ子供の頃から、いつでもどこでも存在していた。


未熟な子供時分だけでなく、成熟した大人になってからだって…、イヤ大人になってからの方がそう言った奴の存在感は大きくなる。


会社なんて正にそうだ。


支配的なリーダーが我が物顔に振る舞い、下位の個体を差配するなんて会社はゴマンとある。


若者よ悩め。


君のこれからの人生においても、支配的に振る舞う奴はきっといる。


君が期待に胸を膨らませて入社する会社だって、きっといるに違いない。


人間社会にいる限り、マウンティングやレッテル貼りから避けて生きることはできないのだ。


それが嫌なら群れに属さない生き方をするしかない。


それには当然デメリットだってあるのだ。


人間なんてそんなもんだ。


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