ゆとりある老後生活費月額平均36.1万円の妥当性を考える

生命保険文化センターの令和元年度「生活保障に関する調査」によると、「ゆとりある老後生活費」は平均で36.1万円と考えられているようです。

 

ちなみにこれには「ゆとりの資金」が含まれ、その用途は、「旅行やレジャー(60.7%)」「趣味や教養(51.1%)」「日常生活費の充実(49.6%)」「身内との付き合い(48.8%)」などだそうです。

 

さて、今回はこの金額が妥当かを考えてみました。

 

考え方はいたって簡単。

 

給料を貰って生活している現在の月当たりの総支出額から、定年退職前後支払いが無くなる支出項目と貯蓄項目を除けば、老後も今と同じレベルで生活するに足る月額がわかると言うもの。

 

先ずは我が家の家計から定年退職前後に支払いが無くなる支出項目を挙げてみた。

 

・住宅ローン

・生命保険

・学資保険

・年金保険

 

今のところは支出項目としたけれど、学資保険と年金保険は貯蓄目的だ。

 

学資保険は子供が大学入学するまでの積み立てなので、定年退職前には積み立て期間が終了するし、年金保険の積み立ても60歳までとなっている。

 

それ以外に、

・子供の学費のための貯金

・住宅ローン前倒し返済のための貯金

を僅かながらではあるが、手取り給料から取り分けて貯金している。

 

住宅ローンは再雇用前提で65歳までで組んでいるが、60歳の定年時に払い切ってしまうつもりで貯蓄している。

 

また、学資保険だけでは、予想される学費を確保できないので、それとは別に貯金しているのだが、どちらも定年退職前には積み立ての必要がなくなる予定だ。

 

ここで列挙した支出項目の合計金額を、恥ずかしいから具体的な金額をここには書けない手取り月収から差し引くと、28万円くらいになる。

 

老後は今より医療費がかかるだろうし、

今は想定していない費用、例えば入れ歯安定剤とか、湿布とかか日常的に必要になる可能性もあるだろう。

 

逆に夫婦二人になれば今よりは食費は減るはずだが、子供の独立時期は今の段階では読めない…

 

それらの差し引きを勘案しても、28万円プラスアルファ、旅行や外食という余裕を加味しても34万円位かなと思うのです。

 

余裕ある老後での旅行は温泉旅行を想定しているので、これが海外旅行となると、36万円必要と言われても不思議はないかもしれない。

 

でも上を見ればキリが無い。

 

36万円もあったらかなり余裕ある老後だろう。

 

ゆとりある老後に36万円は少し多いかな?という結論に至りました。

 

自分ならば、34万円もあれば大満足、28万円でも充分、上手に切り詰めれば25万円くらいで行けるかな?とも思えるのです。

 

住宅ローンと学費に目処が付けば、手取り月収25万円、年収300万円あればなんとかなりそう。

 

65歳からは年金で補えない分をなんらかの収入でカバーする。

 

定年前に会社を去るなら、自分で手取り25万円を稼ぎ出せば良い。

 

早期退職する場合のシミュレーションをおこなった「ライフプランを作成した。」で書いたことと矛盾しない結果となりました。

コメント

このブログの人気の投稿

退職からちょうど一年

口座の金がどんどん減っていく

セミリタイアした先輩達の嘆き