どうして会社を辞めようなんて思ったのか
何かの調査データで見たことがあるが、定年まで同じ会社に勤める人は3人に一人なのだそうだ。
自分も10年くらい前までは、「新卒で入社した会社に定年まで勤めるのだ」と、漠然と思っていた。
その時は未だ社内での存在感みたいなものを失っていなかったこともあるが、ピラミッド型の人員構成をとる企業においては、年を取るにつれて、ポジションが少なくなっていき、50歳台ともなると大半の人間は会社に居辛くなるといった世の中の単純な構図が分かっていなかったからなのだ。
10年経った今は、社内での存在感はすっかり薄れ、定年退職までの残り数年間は下り坂を降りていく日々が続くだけなのがハッキリと分かる。
世の中の会社員の大半が辿る道なのだとは言え、面白いはずがあろう訳が無い。
俺の人生って、こんなにつまんなかったっけ?
そう思っても、
「定年後も今の会社で働く方が、老後2000万円問題をクリアする上でのリスクが少ない」
「だから会社は定年まで辞めない方が良い」
という考えからなかなか抜け出ることができないでいたのです。
漠然とそう決めつけていたのだけれど、定年後の嘱託契約の給与額を最近知って、「この金額ならば自力で何とか稼ぐことができるんじゃないか?」と思えたことを切っ掛けに、
老後資金と年金支給までの生活費はいくらあれば足りるのか?
月収がいくらあれば年金受給まで貯蓄を大きく減らさず辿り着けるのか?
このあたりのことをきちんと計算して、退職後の生活をイメージしたら、定年前に会社を辞めてしまっても何とかなりそうだとも、むしろ会社を辞めた方が面白いこと出来るんじゃないかとも思えるようになったのですね。
何とかなるかもしれない…程度で、まだ「絶対大丈夫」と思うほどの自信は無いのですが、会社を辞めても大丈夫かもしれないと思ったことが、具体的な日付を決めて会社を辞めようと思った理由なのです。
とは言え、辞められるかもしれないけれど、辞めた後に何をしたいのかをしっかり考えておかないと、結局会社を辞めたことを後悔する羽目になるのは間違いないので、自分の理想の退職プランも考えることにしたのです。
さて、そのためには退職後にやりたいことは何なのかを考えてみましょうかね。
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