リピーターでなくなる時

満足度が高いと、同じ商品やサービスを使い続けることになる。


そう言った顧客をリピーターと言うが、一度でも期待値を下回れば、今度は二度と選択されない。


我が家も長年愛顧してきたものに別れを告げる時がきたのだと悟ることがあった。


昨今お節料理は各家庭で作るものではなく、買うものとなっているが、我が家もその通りで、ここ7-8年は、とある流通系の決まった商品を買い続けてきた。


その商品は、我が家の家族人数に最適なボリュームで、品数も多くて味も悪くなく、価格は高からず安からずだから買い続けてきたのだ。


昨年末にも同じ商品を予約して、元日に食べたのだが…


先ずお重のサイズがあからさまに小さくなったことに気づいた。


昔のカタログを引っ張り出してきて、確認したら、縦横それぞれ2cm近く小さくなっているとわかった。


エビやカニは、数こそあれど小振りで、子供が楽しみにしていた鮑はどこにも無いことに、今更ながら気づいた。


チャーシューや鴨肉は小振りになっているのを誤魔化すためか、しっかり揃えて入れるのではなく、互い違いに少しずらして並べてあるのも気に入らない。


例年なら1月2日の昼まで食べることができたボリュームだったが、元旦の昼にはあらかた無くなってしまったのが悲しい。


同じ提供元で同じ商品だったから、しっかり確認しないで買った自分の責任なのだが、ここまで劣化しているとは想像もしていなかったのだ。


同じ商品なのに、ここまでレベルを下げなければならないのは、昨今の物価高があるとは思う。


だったら、これまでと同じレベルで、値上げをしてくれれば、怒りの矛先は無策の為政者やエネルギー高を招いたロシアに向けられたはずなのに…


リアル値上げではなく、ステルス値上げに走ったばかりに、流通業者と商品の信頼性が無くなり、怒りの矛先がそこに向いてしまった。


なんだろう?


騙された感が強い気がするからなのだ。


このご時世、値上げはある意味仕方がないのに、さもこれまでと同じですよとばかりに提供するから信頼を失うのだ。


満足度とは期待値を上回った時もしくは、期待値通りだった時に得られる。


そうで無い時、期待値を下回れば失望感しか得られないのだ。


その意味で見れば、ステルス値上げや、誤認を起こさせるパッケージ表記、嵩上げによるボリューム詐称は後者にしかならないのに、何故それを繰り返すのだろう?


ここまで書くと、どこの流通系なのかってわかっちゃうよね?

 

もう二度とここのおせち料理は買わないと誓った2025年の元日の日なのでした。

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